千三つとは
「千のうちに本当のことは三つしか言わない」とか「千に三つくらいしか話がまとまらない不動産業者」を指す言葉です。
昔は、不動産屋のことを「千三つ」と読んでいました。
決して誉め言葉ではありません。
不動産は金額が高額になりますので、千に三つしか契約がまとまらないことから、そう言われることもありますが、もう一つの意味は、千に三つしか本当のことを言わない。つまり不動産屋は信用できないから注意した方が良い、との意味もあります。
さすがに今は、そこまではありませんが。
ただ、残念ながらその傾向はまだ残っています。
それを「商売だから」と言われればそれまでです。
嘘は言わないが、聞かれなければ答えない理由
今は、嘘をつくことはないと思います。
ただ、聞かれない事には答えない傾向はあります。
理由として大きく2つです。
1つ目は、「本当のことを言えば契約できないから」
最初は良い面ばかり強調して、不都合なことは後から小出しにするやり方です。
聞かれないことには答えずに、契約が決まってから少しずつ話をします。
最初からメリット・デメリットを正直に話すべきだと言う主張もあるが、いつどんな話をするのかは営業テクニックまたは、そこは商売だからということで言い訳をしている。
2つ目は、「そもそも知識や経験がない」
不動産や建築は、とても専門性が高いため全てのことを理解するのはとても難しいことです。
「餅は餅屋」という言葉があります。それぞれに専門家がいて、専門的なことはそれぞれの専門家に聞くのが良いという意味です。
不動産や建築の分野は特に専門分野が分かれています。知識や経験がとても大切になってきます。
お客様に嘘をつくのは論外
お客様に嘘をつくのは論外です。
いろいろな情報は、一度テーブルに出すことが大切だと考えます。そこから話をすることで互いの信頼関係も生まれます。
当然ながら、一度に情報を伝えても相手に伝わらないこともありますので、どんな情報をいつ話すかは考える必要があります。
業者は、当たり前と考えていてもお客様は素人です。そのギャップを考えずに話を進めると、トラブルの原因ともなります。
逆にお客様の方も、よく考えることも求められます。専門的な知識は必要ありませんが、基本的なことは、理解することが望ましいです。
今は、スマホでもいろいろな情報を得ることもできます。わからないことも多いでしょうが、そういうことをわかっていることも必要です。
新築の家を考えるなら学びも必要
特に新築の家を考えているのであれば、家づくりについて学ぶことも必要になると思います。
新築の家は、高額になります。後から後悔しても間に合いません。
場合によっては人生に大きな影響もでます。
基本的な知識を身に着けることも考えましょう。
または、相談できる人を見つけることも大切になります。
身の回りにそういう人がいなければ、一定の知識をもっている人を探してみましょう。
そういう資格もあります。
「住宅建築コーディーネーター」という資格
家づくりに関する幅広い知識を求められる資格です。
資格取得ではなく、家づくりの知識を学ぶことを目的として資格を取得される人もいます。
参考「住宅建築コーディネーター」一般社団法人 住宅建築コーディネーター協会
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